2018年4月13日金曜日

三拍子

イースターまでは「服喪」ではないけれど、まあレントだし。出かける気分でもないし、「ひま」だけど特にどこにも行かずにおとなしくしていよう、と思っていたところに、Marcelo&Analia来日の報。
4年前の来日時は、なんとかワークショップ2回出たけれど、1シリーズちゃんと続けて出ないとあまり意味がないと思い、その後彼らに限らず、来日レッスンの類には出なくなっていた。

今なら続けてレッスンも出られるけれど、しかし3月半ばから始まってしまう。それにタンゴはやっぱり夫と踊っていたものなのでまだやる気がしない、でも彼らのレッスンは取りたいなあ、と迷っていたら、仕事と重ならない金曜日にフォルクローレのレッスンが組まれた。やったことないけど、やってみるか、と出かけて行った。
3月30日は聖金曜日だったので、さすがにそこはお休みして、その代わり日中にプライベートレッスンを取ったので、トータルでは一応皆勤。

内容は私が出たときは、チャカレラが主で、最後の1回だけサンバをやった。
フォルクローレはみんな横に並んで踊るので、横を見ながら、パートナーにも教えてもらいながら踊れるから、初心者でもなんとか動くことができるのはいい。
しかーし!タンゴの場合、男性のリードによって踊るから女性が動きを作ることもあるけれど、それは上級者の話で、私などは完全に受身でなにも考えずに踊っているのに、フォルクローレの場合は、チャカレラにしろ、サンバにしろ、一人で動かなければいけないので、まずステップを覚えなければならず、今まで使っていなかった脳みそをたたき起こすのがまず大変だった。

そして難しいのが三拍子。
例えばチャカレラのステップの場合、1はちゃんと踏む、2は小さく踏む、3はちゃんと踏む、しかし1,2,3の長さは同じ、でも、アクセントは1にあり、これが「チャカレラ・トゥルンカ」になるとアクセントは3にあるので、1のステップを音楽の3に当てる~~~とか。

日本文化論の常識で言えば、日本人は定着稲作民族なので、しっくりくるのは二拍子で、騎馬狩猟民族の三拍子は苦手。三拍子を一小節ひとくくりにしてとるのはできても、三拍を分解して取るには訓練が必要で、何も考えずにできてしまう彼らとは違うのだ。
というようなことをMarceloたちに話したら、初めて聞いた、すごく興味深い、と言っていた。

語学にしてもなんでも、異文化のものに取り組む場合、自分の文化との違うところが難しいから、そこを意識して勉強するのが大事なんだけど、それを教える人が気づいてくれてるとさらに
ありがたいことなので、この話はしてよかったな、と思っている。

ああ、それにしても、あちらじゃみんな気軽に踊っているはずのフォルクローレがこんなにいろいろ注意することがあって、いざ踊るとなると全部吹っ飛んじゃってめちゃくちゃになっちゃうくらい難しいとは思わなんだ。「今年はここまでしかできなかったから、来年もまた来ます」と言ってくれたMarcelo&Analia。こちらもぼーっとして全部忘れないようにしないとね。

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