2017年3月16日木曜日

猫の入院・手術 再び

2月15日、カラーも取れてあとは膀胱が膨らんで以前のように用たしできるのを待つばかり、になっていたさのすけ。手術のあとはあまりお腹マッサージをできないので、きっと便秘対策のためにまた通院することになるから、術後のチェックもその時に、と思っていたら、数日おきに薬を飲ませれば排便があったので、病院に行かないまま月末まで過ごしてしまった。

そういえば、なかなか尿の出方が回復しないなあ、そろそろひと月だし一度病院に行こうか、と思っていた3月6日、何度もトイレに行くのにポタポタくらいしか出なくなってしまった。
この日は担当医が休みだとわかっていたけれど、このまま腎不全になっては大変なので急いで病院へ。診てくれた院長によれば、先に小さい結石のかけらが詰まったところが、石をカテーテルで押し返したりまた詰まったりしたことで閉塞してしまっていて、それで尿が出なくなっている、とのこと。この可能性は先月の手術前にも指摘はされていて、その場合は会陰尿路増設手術というのをするのだけど、巨大結腸との兼ね合いもあるので一緒にはやらないで様子を見ましょう、ということだったのだ。やはり詰まってしまったので、ここは手術のほかに選択肢はなく、このまま入院、翌日手術、ということになった。

思いがけず入院になって、不満そうなさのすけ。
 
 
手術は翌日無事終わり、傷口が落ち着くまで数日入院、とのこと。
二度目の入院・手術のせいか、さのすけは余裕綽々。
 
   
 
 
病院に居るとあまりご飯も食べないので、ぎりぎり大丈夫なところで10日の金曜日に退院。
本当は午後早めに退院して、何かあったら診療時間中にもう一度行けるようにしたかったのだけれど、先生も手術等あって忙しいので18時過ぎにと言われ、18時半ころ迎えに行った。
今回はもともと中にあった粘膜を反転させて外に出す処置をしているので、そこが綺麗なるには約1ヶ月かかり、それまで舐めたりすると傷が開いてしまうのでカラーは絶対外さないでください、とのこと。これはなかなか大変だ。
 
 
帰宅して夕食の支度などで忙しくしていてふと見ると、さのすけのカラーに血が付いている!
前回より大きいカラーなので傷を舐めようとしても届かないはずなのに、なぜ?
見ていると、届かなくてもお尻を舐めようとするので、その首を振る動作でカラーの縁が傷口に当たって擦れている模様。
 
とりあえず手近にあったサージカルテープをカラーの縁に貼ってみる。それでもまだ固くて刺激になっていそうなので、さらに脱脂綿を細長く切って巻きつける。猫を押さえていてくれる人手があれば、カラーを外してきれいに貼って改めて装着するのだが、なにせ手がないのでさのすけの首にカラーを付けたままでの作業。不器用な私なりに、なんとかぐるりに貼ってみる。
しばらくして傷口にアルコールティッシュを当ててみると、出血はどうやら収まった模様。
しかし本当に大丈夫か、確信が持てない。
 
病院に電話してみたけれど、既に留守電。しかたなく、病院で紹介している夜間診療センターに電話してみる。ここは、あくまでも夜間専門で、かかりつけへのバトンタッチ診療をやっているところ。うちのかかりつけの病院はかつては24時間対応をしていたのだけれど、当直一人では対応しきれない件数が夜中に来てしまうので、数年前にこの方式に変わったのだ。
電話で状況を説明すると、「見てみないとわからないですけれど、『お母さんが』ご心配ならいらしてください」と、まあ、当たり前の返事。
 
 てか、お母さんとか言うな!
 私は猫の母ではない!
 
それはともかく。
今は混んでいないというので出かけていく。
新しくて明るくおしゃれな雰囲気。診察室のドアがいくつも並んでいる。夜中はここがいっぱいになったりするのかな。
診てくれた若い男の先生、丁寧に話を聞きメモを取る。さのすけのことを「さのすけさん」と呼んだのはこの人が初めてだ。新鮮 ( ̄▽ ̄)
傷は開いておらず大丈夫だと思うけれど、どういう手技でやったかわからないので、かかりつけでチェックしてもらってください、とのこと。カラーの擦れの問題を相談すると、こういうのがあります、と少し細身の透明のカラーを持ってきてくれた。ちょっと長いのでこのままだとごはんが食べられそうもないけれど、とりあえず購入する。きょうの診察のことはかかりつけ病院にファクスしておいてくれるそうだ。そうそう、診療代は提携病院ということで一般の半額だった。
 
帰宅してみると、この透明のカラー、見通しが良くていいかと思ったら、むしろ距離感が取りにくいらしく、さのすけが持て余している。つけているとやはりごはんが食べられないし、ごはんはまだしも、好きな時に水が飲めないのはとても困るので、もとのブルーのカラーに戻し、この問題は翌日かかりつけで相談しなおすことにした。
 
翌11日(土)朝、かかりつけ病院の会長から電話。
「ファクス受け取りました、きょうは9時から19時までやってますので、なにかあったらいらしてください。」
ありがとうございます。でも8時に電話してくれなくていいから。。。眠い。。。
 
午後さのすけと病院へ。傷が大丈夫なことを確認してもらい、カラーのことを相談する。
緩衝材を巻きつけることも検討したりしたあと、フチ取りのあるカラーがあることがわかり、少々小ぶりながらたぶんお尻までカバーできるだろうということでこちらを採用。念のため、同じタイプのもう少し大きいものと、前に使っていたブルーのカラーも借りてくる。
 
  
 
 
さらに、カラーが後ろにずれてしまわないように、筒状の布を切ってネックウォーマーのように首に通してカラーの後ろで留める。
これでなんとか傷を舐めることは防げそうでほっとする。
とはいえ、カラーをしていると毛づくろいもできずストレスもたまるので、初日は落ち着かずわあわあと鳴いていた。朝出窓に乗せてやり、モーツァルトを聞かせたらかなり落ち着いたあたりはさすがさのすけである。
 
朝晩カラーとネックウォーマーを外してブラシをかけてやり、傷口もアルコールティッシュで軽く押さえ、カラー自身も汚れを拭き取って傷が汚れないようにする。やれることはやっているのだけれど、いったいどういうふうに傷が治っていくのかイメージがわからないので、なかなか乾いた状態にならず、縫い目が立ってきたりしてだんだん不安になる。明日の夕方はもう連休前で道も混んでしまうから、きょうは本当は美術館に行くつもりだったのだけど諦めて、摘便も兼ねて病院に連れて行った。傷の状態は、粘膜なのでまだ時間がかかるだけで、あれで大丈夫です、と言ってもらい一安心。それでも、カラーがカバーしているのはお尻の手前ぎりぎりなので、何かの拍子にお尻を舐めていないかチェックするのは忘れないようにしよう。
 
カラーをしていると鼻先より前に障害物がある格好になり、床に置いたお皿からごはんを食べるのは難しかろうと、二個のお皿を底合わせに貼って高さを出してやっていたのだけれど、ふと気づけば床に置いたシズカの皿からごはんを食べているし、2階に行こうとしないので、やはりカラーを付けて階段を上るのは難しいんだな、と思っていたら、昨日は人が来たらひょいひょいと2階に避難して行った。なんだ、大丈夫なのか。恐るべし、猫の適応力。(^_^;)
 
あと2週間あまり、カラー生活が続くけど、早く良くなって欲しいなあ。