11月も終わり。今月は早く過ぎた。
というのも、初旬から中旬にかけて夫に感染症が出たりしていたから。
尿カテーテルを入れているとどうしても感染症にかかりやすいため
抗生剤は常備して、熱が出るとできるだけ先手を打つのだけど、
今回は敗血症になったりした前回ほどではひどくはなかったものの、
耐性菌が出てしまったので、点滴の調剤が前回とは異なり、
薬剤は冷蔵しなければいけないし、これが生理食塩水に溶けにくく、
しかしビンを振って混ぜると泡立ってしまうのでNG。
よくなじませた上で10分放置して溶解を待つ、というちょっと面倒なものになり、
2週間けっこう大変だった。点滴針が手に入っていると着替えにも気を使うし。
それに加えて、その時の血液検査で血糖値が高いことが判明。
感染があるときは血糖値は上がるものだが、それにしてもこの値は、ということに。
人間の身体が糖を一番使うのは筋肉なのだが、ALSは筋肉が減っていく病気なので
うまく糖をとりこめなくなっているのが一因。
それから、計算してみると摂取カロリーが過多になっているのも原因では、とのこと。
それはそうだ。
前回の感染の後、栄養強化するようにと言われて温泉たまごを入れたりしていたけど、
それをいつやめるのか、一向に血液検査もせずフォローしなかったのは誰だ。ブツブツ
カロリーを見直した上で、服薬とインスリン、
そしてインスリン投与とセットでの血糖値測定が始まってしまった。
毎朝、である。
自分のことならいいけれど、人の身体に針を刺すというのはイヤなものだ。
平気な人もいるかもしれないけど、それは私ではないし、これに慣れたくも、ない。
そのこと自体も気分の良いことではないが、むしろもっと不愉快なのは
こういう私の気持ちに対する医療関係者の無頓着さだ。
今回に限らず、なにかにつけて
病気だから仕方ない、家族だからやって当然、という基本姿勢。
それがこちら側からどうみえるか、あの人たちは考えたりしないのだろうか。
それはともかく、血糖値、早く落ち着いて欲しいものだ。
2015年11月30日月曜日
2015年11月17日火曜日
カンバタンゴがやってきた! A surprise visit.
(English text to follow.)
夫が所属していたオルケスタYOKOHAMAのメンバーで同じバンドネオン奏者の平田耕治君がブエノスアイレスで結成したユニット、カンバタンゴ。ギターのアリエルとルーカス、歌手のエバが来日して2年ぶりの日本ツアーが始まったところ。その忙しいスケジュールを縫って、エバを除く3人が夫のために演奏しに来宅してくれた。
アリエルが挨拶もそこそこにすぐギターを取り出し、
ソロでバッハとフォルクローレを。
その後3人息の合った演奏で、ワルツ、タンゴ、ミロンガ、チャマメまで!
夫は外出できないので、生演奏の出前はなによりありがたい。
そしてタンゴほど人を元気にする音楽はないから、本当に嬉しかった。
カンバタンゴとは初来日の際、横浜のミロンガで演奏できるよう夫がアレンジしたことがあり、彼らのバイラブレな演奏に、生演奏で踊るのに慣れていない人が多かったはずなのに、とても盛り上がって良いミロンガになったのだった。きょうの演奏も自然と身体が動き出してしまう、ビート感溢れる演奏だった。
平田君は「このくらいしかできなくて」と言うけれど、
彼だから、彼とその仲間だからできることをしてくれて感謝している。
出来上がったばかりの平田君のCDも購入。
夫が所属していたオルケスタYOKOHAMAのメンバーで同じバンドネオン奏者の平田耕治君がブエノスアイレスで結成したユニット、カンバタンゴ。ギターのアリエルとルーカス、歌手のエバが来日して2年ぶりの日本ツアーが始まったところ。その忙しいスケジュールを縫って、エバを除く3人が夫のために演奏しに来宅してくれた。
前日の打診でうまくスケジュールが合ったのは本当に幸運。アリエルが挨拶もそこそこにすぐギターを取り出し、
ソロでバッハとフォルクローレを。
その後3人息の合った演奏で、ワルツ、タンゴ、ミロンガ、チャマメまで!
夫は外出できないので、生演奏の出前はなによりありがたい。
そしてタンゴほど人を元気にする音楽はないから、本当に嬉しかった。
カンバタンゴとは初来日の際、横浜のミロンガで演奏できるよう夫がアレンジしたことがあり、彼らのバイラブレな演奏に、生演奏で踊るのに慣れていない人が多かったはずなのに、とても盛り上がって良いミロンガになったのだった。きょうの演奏も自然と身体が動き出してしまう、ビート感溢れる演奏だった。
平田君は「このくらいしかできなくて」と言うけれど、
彼だから、彼とその仲間だからできることをしてくれて感謝している。
出来上がったばかりの平田君のCDも購入。
ポピュラーな曲、珍しい曲、多重録音、
いろいろ工夫された良いアルバムになっている。
このあとのツアーの成功を祈りつつ。
We got a surprise visit by CAMBATANGO, a tango unit that our friend, Koji Hirata, formed in Buenos Aires. The group is now in Japan, and Koji brought his two guitarists, Ariel and Lucas, to play for my husband.
Considering the fact that the group is playing everyday in various places in Japan during their tour, it was almost a miracle that we could work out our schedule on a short notice (one day before).
Ariel played some solo pieces before the group played their repartoire---tango, vals, milonga and chamame.
One thing that caught my attention was the good balance of the sound between the bandoneon and the guitars. I had an impression that bandoneon is always loud and it's hard to adjust the volume level with other instruments. But this trio was keeping good balance throughout their playing. It was most notable when the bandoneon and the guitar play unison or same movements in harmony. It was so nice to be soaked in their sound. CAMBATANGO is such a good ensemble.
Koji has just released a new CD.
We asked him to bring 10 copies so we can share it with our friends.
It turned out to be an excellent collection of well-known and less-known pieces.
Koji selected them based on his memories with the maestros he worked with over the years.
We wish both the group's tour and the CD to be successful.
2015年11月16日月曜日
"You're not you."
Just saw the movie, "You're not you." with Hillary Swank.
I went to see it just because it's about a woman with ALS.
Swank is not necessarily my favorite actress, and I didn't do much research before going.
As the title appeared on the screen, I was a little surprised,
because, unlike me, I hadn't checked the original title,
and didn't know it was so different from the Japanese title.
In Japan, foreign movies are often given Japanese titles when they go on screen.
Sometimes, they are same as the original, such as Star Wars and Back to the Future,
but often---especially when neither the original as it is nor literal translation works---
distributors create titles that may be more appealing to Japanese audience.
So, this one was titled
"In place of a good-bye."
In a way, it was misleading.
With this title, I had imagined that the movie was about the woman's life with ALS,
and what impact she leaves on her private caretaker.
But, no, that was not the focus, and it was so expressed in the original title.
"You're not you." was about 2 women who were hiding their true self,
and came to rediscover and reveal it through their friendship.
So, it appeared to me ALS was just a setting in this movie, which I didn't buy.
ALS is a disease that affects patients quite differently from person to person.
Maybe Swank was doing a good job in her role of a woman described in the original novel and the scrip, but her condition was totally different from my husband's, or any other patients I've ever seen.
I only hope that people wouldn't assume that ALS symptoms always develop like that.
Another thing that bothered me was a stereotypical way of depicting rich people as pretentious and nice on the surface but not very caring, while people who are not established are more down-to-earth. I don't think the world is that simple.
I liked the movie, "The Theory of Everything",about Stephen Hawking and his wife.
Compared to that, "You're not you." was a disappointment.
I went to see it just because it's about a woman with ALS.
Swank is not necessarily my favorite actress, and I didn't do much research before going.
As the title appeared on the screen, I was a little surprised,
because, unlike me, I hadn't checked the original title,
and didn't know it was so different from the Japanese title.
In Japan, foreign movies are often given Japanese titles when they go on screen.
Sometimes, they are same as the original, such as Star Wars and Back to the Future,
but often---especially when neither the original as it is nor literal translation works---
distributors create titles that may be more appealing to Japanese audience.
So, this one was titled
"In place of a good-bye."
In a way, it was misleading.
With this title, I had imagined that the movie was about the woman's life with ALS,
and what impact she leaves on her private caretaker.
But, no, that was not the focus, and it was so expressed in the original title.
"You're not you." was about 2 women who were hiding their true self,
and came to rediscover and reveal it through their friendship.
So, it appeared to me ALS was just a setting in this movie, which I didn't buy.
ALS is a disease that affects patients quite differently from person to person.
Maybe Swank was doing a good job in her role of a woman described in the original novel and the scrip, but her condition was totally different from my husband's, or any other patients I've ever seen.
I only hope that people wouldn't assume that ALS symptoms always develop like that.
Another thing that bothered me was a stereotypical way of depicting rich people as pretentious and nice on the surface but not very caring, while people who are not established are more down-to-earth. I don't think the world is that simple.
I liked the movie, "The Theory of Everything",about Stephen Hawking and his wife.
Compared to that, "You're not you." was a disappointment.
2015年10月7日水曜日
タマゴのチカラ
ふと気が付けば、このブログも放置したまま9月が過ぎ、10月ももう1週間。
何かがあったのというより、むしろこれまでになく淡々と毎日が過ぎ、
書きたいことはあっても言葉が溢れてくるという感じがなく、
むしろ書く事が億劫になっていた。
日々淡々と過ごせていたのは夫の状態が割合安定しているからだ。
この3年半、目まぐるしく変化する状態に対応するため、
ルーティンというものが定まらないままに、しかしやることは沢山あり、
かつそれを妨げる条件はどんどん変化し新たな問題も発生し続けてきたのとは大違いだ。
ひとつには、口から食べるのをやめ、すべて胃ろうからの経管栄養と水分補給にしたことで、
誤嚥がなくなり、しつこい痰に苦しめられることがなくなった。
食べる楽しみがなくなってしまったのは残念だが、誤嚥から起こるトラブルの苦しさを考えると
やはりリスクを排除したほうがよいと思う。
そしてもうひとつの要因と思われるのが、卵。
6月の敗血症騒動後、アルブミン値を上げるためタンパク質を強化するようにとDr。に言われ、
それまで半固形の経管栄養剤をお湯でのばしていたのを牛乳に変え、
さらに毎日卵1個を追加した。
卵は温泉たまごにして胃瘻からシリンジで注入する。量にしてちょうど1本50mllというところ。
夫はこれまで1,300kcalを経管栄養で朝500g、昼夜各400g摂っていたのだが(容量では100g=90mlくらい)だんだんお腹がいっぱいになってしまうようになり、5月ころから1,200に減らしていた。もしかするとそれで抵抗力が落ちて敗血症になったのかもしれない。
経管栄養1,200+牛乳+卵に変えてから、頑張って1,300入れていた時より体調はずっと安定している。卵は完全栄養体と言われるし、昔は病人にしか食べさせなかったくらいだし、アミノ酸スコア100の食品だということは承知していたけれど、これほどはっきりとその力を感じたことはない。
私はコレステロール注意報出されて服薬しているくらいなので、卵は積極的には食べないのだけれど、朝、夫の温泉たまごがシリンジで吸いきれずに匙にほんの爪の先ほど残ったのをペロっと舐めるのだけど(もったいないから)、それだけで調子が良くなったくらいだ。
だから
なんとなく体調がすぐれない人、食が進まない人には卵をお勧めしたい。
温泉卵は、卵をどんぶりに入れてたっぷりのお湯を注ぎ
ラップをかけて置いておけば20~30分でできる。
室温によってお湯の冷め方が変わるし、卵の固まり方も好みがあると思うので、
ティー・コゼを被せるなどして調節すればよい。
何かがあったのというより、むしろこれまでになく淡々と毎日が過ぎ、
書きたいことはあっても言葉が溢れてくるという感じがなく、
むしろ書く事が億劫になっていた。
日々淡々と過ごせていたのは夫の状態が割合安定しているからだ。
この3年半、目まぐるしく変化する状態に対応するため、
ルーティンというものが定まらないままに、しかしやることは沢山あり、
かつそれを妨げる条件はどんどん変化し新たな問題も発生し続けてきたのとは大違いだ。
ひとつには、口から食べるのをやめ、すべて胃ろうからの経管栄養と水分補給にしたことで、
誤嚥がなくなり、しつこい痰に苦しめられることがなくなった。
食べる楽しみがなくなってしまったのは残念だが、誤嚥から起こるトラブルの苦しさを考えると
やはりリスクを排除したほうがよいと思う。
そしてもうひとつの要因と思われるのが、卵。
6月の敗血症騒動後、アルブミン値を上げるためタンパク質を強化するようにとDr。に言われ、
それまで半固形の経管栄養剤をお湯でのばしていたのを牛乳に変え、
さらに毎日卵1個を追加した。
卵は温泉たまごにして胃瘻からシリンジで注入する。量にしてちょうど1本50mllというところ。
夫はこれまで1,300kcalを経管栄養で朝500g、昼夜各400g摂っていたのだが(容量では100g=90mlくらい)だんだんお腹がいっぱいになってしまうようになり、5月ころから1,200に減らしていた。もしかするとそれで抵抗力が落ちて敗血症になったのかもしれない。
経管栄養1,200+牛乳+卵に変えてから、頑張って1,300入れていた時より体調はずっと安定している。卵は完全栄養体と言われるし、昔は病人にしか食べさせなかったくらいだし、アミノ酸スコア100の食品だということは承知していたけれど、これほどはっきりとその力を感じたことはない。
私はコレステロール注意報出されて服薬しているくらいなので、卵は積極的には食べないのだけれど、朝、夫の温泉たまごがシリンジで吸いきれずに匙にほんの爪の先ほど残ったのをペロっと舐めるのだけど(もったいないから)、それだけで調子が良くなったくらいだ。
だから
なんとなく体調がすぐれない人、食が進まない人には卵をお勧めしたい。
温泉卵は、卵をどんぶりに入れてたっぷりのお湯を注ぎ
ラップをかけて置いておけば20~30分でできる。
室温によってお湯の冷め方が変わるし、卵の固まり方も好みがあると思うので、
ティー・コゼを被せるなどして調節すればよい。
2015年8月24日月曜日
洗濯機
土曜日の朝、起きてみるとタイマーセットしておいたはずの洗濯が終わってない。
見ていると、脱水まで来てるんだけどその先に進まない模様。
洗濯物を出して、脱水だけやろうとしてみても、やっぱりダメ。
うーん、これは排水管の詰まりか、はたまた洗濯機の排水口の不具合か。
実は前夜、洗面所で歯磨きしながら思ったことがあった。
洋服とか、ちょっとした日用品とか、壊れるまで使ったりしないで、
そこそこのところで買い換えるよねえ。
車だって、壊れるまで乗る人もいるかもしれないけど、
大抵はその前に買い換える。
だけど、エアコンとか冷蔵庫とか洗濯機とかは
「もう~、急に壊れちゃってさあ」という話をよく聞くし、
私だって壊れて修理できなければ買い換える、でやってきた。
けど、これらの家電こそ、壊れたら困るものだし、
特に洗濯機はいま、病人のために毎日使ってるから壊れると困るよなあ。
ああ、私の心の声を聞いてたのね、洗濯機ちゃん。
排水管にしても洗濯機にしても、人に来てもらえば出張費で8千円とか、
それに技術料だなんだで2万円くらいはかかって、かつ直らないかもしれない。
やっぱり買い替えか。
そういえば、給水部のパッキンもゆるくなって洗濯終了後すぐ出さないとまた濡れちゃってたり、
以前排水部から水漏れもあったしね。
ネットで見てみると、いつも利用している家電店で
「今から1時間42分以内に注文で本日中お届け」
とある商品がある。よし、この中から選ぼう!
大急ぎで知人が運営する○○ク.comのクチコミをチェック。
今までのは乾燥機もついていたけど、ほとんど使わないから今度はいらないけど、
欲しいサイズと色が一致しないなあ、今年モデルはぐんと値段が上がるんだ、
など悩んでいるうちに刻々と時間が過ぎる。
やっと決めて購入手続きを始めたら、
まだ時間があるはずなのに「明日お届け」と出る!
なぜ~~?
再確認しようとすると今度はiPadのwifiが調子悪い。
閉じていたPCを慌てて起動してやり直し。
やっぱり「明日お届け」と出るけど、構わずポチ!
30分以内に電話確認依頼を選択して、先方からの電話を待つ。
20分ほどでかかってきた電話で当日配達可を確認して一安心。
これが14時前で、実際の配達は20時だった。
いやはやばたばたしたけど、店舗に出向かないで商品情報を比較して購入し、
こんなに早く届けてもらえるんだから便利な世の中になったものだ。
見ていると、脱水まで来てるんだけどその先に進まない模様。
洗濯物を出して、脱水だけやろうとしてみても、やっぱりダメ。
うーん、これは排水管の詰まりか、はたまた洗濯機の排水口の不具合か。
実は前夜、洗面所で歯磨きしながら思ったことがあった。
洋服とか、ちょっとした日用品とか、壊れるまで使ったりしないで、
そこそこのところで買い換えるよねえ。
車だって、壊れるまで乗る人もいるかもしれないけど、
大抵はその前に買い換える。
だけど、エアコンとか冷蔵庫とか洗濯機とかは
「もう~、急に壊れちゃってさあ」という話をよく聞くし、
私だって壊れて修理できなければ買い換える、でやってきた。
けど、これらの家電こそ、壊れたら困るものだし、
特に洗濯機はいま、病人のために毎日使ってるから壊れると困るよなあ。
ああ、私の心の声を聞いてたのね、洗濯機ちゃん。
排水管にしても洗濯機にしても、人に来てもらえば出張費で8千円とか、
それに技術料だなんだで2万円くらいはかかって、かつ直らないかもしれない。
やっぱり買い替えか。
そういえば、給水部のパッキンもゆるくなって洗濯終了後すぐ出さないとまた濡れちゃってたり、
以前排水部から水漏れもあったしね。
ネットで見てみると、いつも利用している家電店で
「今から1時間42分以内に注文で本日中お届け」
とある商品がある。よし、この中から選ぼう!
大急ぎで知人が運営する○○ク.comのクチコミをチェック。
今までのは乾燥機もついていたけど、ほとんど使わないから今度はいらないけど、
欲しいサイズと色が一致しないなあ、今年モデルはぐんと値段が上がるんだ、
など悩んでいるうちに刻々と時間が過ぎる。
やっと決めて購入手続きを始めたら、
まだ時間があるはずなのに「明日お届け」と出る!
なぜ~~?
再確認しようとすると今度はiPadのwifiが調子悪い。
閉じていたPCを慌てて起動してやり直し。
やっぱり「明日お届け」と出るけど、構わずポチ!
30分以内に電話確認依頼を選択して、先方からの電話を待つ。
20分ほどでかかってきた電話で当日配達可を確認して一安心。
これが14時前で、実際の配達は20時だった。
いやはやばたばたしたけど、店舗に出向かないで商品情報を比較して購入し、
こんなに早く届けてもらえるんだから便利な世の中になったものだ。
2015年8月12日水曜日
御巣鷹山
あのJAL事故から30年。
私が今の英語ニュースの仕事を始めて、3ヶ月目に入ったころに起きた事故だった。
当日の19時ニュースには私は入っていなかったのだけれど、
確かJAL機の機影がレーダーから消えた、という一報を入れて終わったのだった。
その後は夜通し錯綜する情報にマスコミも翻弄され、
事故機の行方が杳として知れないまま朝を迎えた。
当時私は、平日は民放の昼ニュースも担当していた。
7分間のニュースを、ネイティブのアナウンサー兼リライターと
我々ニュースライター2人(うち1人は同時通訳も兼ねる、私はその役割)
そしてディレクター1人という、とんでもなく省エネな人員で作っていた。
原稿が来るのはいつもギリギリで、放送が始まるとき終わりの方の原稿はまだ作業中。
それを書くライター1人を残して、あとの3人はスタジオに入って放送を始め、
ライターは原稿が書けたら後から突っ込み、アナウンサーはそれを読みながら英語を直していた。
普段からそんなだから、間に合わない原稿が同時通訳になることも多かったが、
あの日はそれ以上に事態が現在進行形だったから、書けるものがほとんどない状況だった。
墜落現場がようやくわかったものの、地上からの救助隊がなかなかたどり着けず、
様子がわからない。
あれもこれもわかりません、の繰り返しになってしまうのか、
と思いながらスタジオに向かう直前、
他局の画面がヘリに引き上げられる川上慶子さんの姿を映し出した。
生存者がいた!
この一筋の明るいニュースがあったことは、
この時の厳しい同時通訳を乗り切るのになによりの力になったのを覚えている。
その日の19時ニュースは、専門家の解説なども交えて2時間の長丁場になった。
私はライターで入っていたので、2人の先輩たちが生中継や解説だけでなく
流動的で書いてあった原稿が使えなくなってしまう場面も含めてカバーしていくのを
感心して聞いていた。
今なら、専門用語や背景情報の確認がインターネットですぐできてしまうが、
(不確実な情報も山のように入ってくるという問題もあるが)
30年前は原稿打つのもタイプライターだったくらいで、
「圧力隔壁」など航空機に関する用語を確認するのに
What's What や Oxford Pictorial Dictionary などが活躍し、
様々な専門用語や背景知識を確認するために、専門家に電話したりした。
当時は写真週刊誌全盛で、新聞などが載せられない痛ましい現場の写真を掲載するなど物議をかもしていた。私たちも、被害にあった方たちやその家族の心に配慮した表現の工夫など時間をかけて議論し日々報道に当たったのも、大切な経験だった。、
本当に、この事故のニュースを通じて多くのことを学んだ。
毎年この日が来ると、当時の緊張感が蘇ってくる。
改めて犠牲者の方々とご家族、そして搜索や捜査だけでなくさまざまな形で御巣鷹に関わった人たちに平安あれ、と祈りたい。
御巣鷹山へは Googleストリートビュー で行くことができる。
たまたまグーグルに入社したご遺族の一人が、会社に提案して実現したものと聞く。
私が今の英語ニュースの仕事を始めて、3ヶ月目に入ったころに起きた事故だった。
当日の19時ニュースには私は入っていなかったのだけれど、
確かJAL機の機影がレーダーから消えた、という一報を入れて終わったのだった。
その後は夜通し錯綜する情報にマスコミも翻弄され、
事故機の行方が杳として知れないまま朝を迎えた。
当時私は、平日は民放の昼ニュースも担当していた。
7分間のニュースを、ネイティブのアナウンサー兼リライターと
我々ニュースライター2人(うち1人は同時通訳も兼ねる、私はその役割)
そしてディレクター1人という、とんでもなく省エネな人員で作っていた。
原稿が来るのはいつもギリギリで、放送が始まるとき終わりの方の原稿はまだ作業中。
それを書くライター1人を残して、あとの3人はスタジオに入って放送を始め、
ライターは原稿が書けたら後から突っ込み、アナウンサーはそれを読みながら英語を直していた。
普段からそんなだから、間に合わない原稿が同時通訳になることも多かったが、
あの日はそれ以上に事態が現在進行形だったから、書けるものがほとんどない状況だった。
墜落現場がようやくわかったものの、地上からの救助隊がなかなかたどり着けず、
様子がわからない。
あれもこれもわかりません、の繰り返しになってしまうのか、
と思いながらスタジオに向かう直前、
他局の画面がヘリに引き上げられる川上慶子さんの姿を映し出した。
生存者がいた!
この一筋の明るいニュースがあったことは、
この時の厳しい同時通訳を乗り切るのになによりの力になったのを覚えている。
その日の19時ニュースは、専門家の解説なども交えて2時間の長丁場になった。
私はライターで入っていたので、2人の先輩たちが生中継や解説だけでなく
流動的で書いてあった原稿が使えなくなってしまう場面も含めてカバーしていくのを
感心して聞いていた。
今なら、専門用語や背景情報の確認がインターネットですぐできてしまうが、
(不確実な情報も山のように入ってくるという問題もあるが)
30年前は原稿打つのもタイプライターだったくらいで、
「圧力隔壁」など航空機に関する用語を確認するのに
What's What や Oxford Pictorial Dictionary などが活躍し、
様々な専門用語や背景知識を確認するために、専門家に電話したりした。
当時は写真週刊誌全盛で、新聞などが載せられない痛ましい現場の写真を掲載するなど物議をかもしていた。私たちも、被害にあった方たちやその家族の心に配慮した表現の工夫など時間をかけて議論し日々報道に当たったのも、大切な経験だった。、
本当に、この事故のニュースを通じて多くのことを学んだ。
毎年この日が来ると、当時の緊張感が蘇ってくる。
改めて犠牲者の方々とご家族、そして搜索や捜査だけでなくさまざまな形で御巣鷹に関わった人たちに平安あれ、と祈りたい。
御巣鷹山へは Googleストリートビュー で行くことができる。
たまたまグーグルに入社したご遺族の一人が、会社に提案して実現したものと聞く。
2015年8月1日土曜日
熱中症注意
8月1日。
亡くなった父の誕生日である。今年はもう、おめでとうを言う相手がいないのだと
改めて思うけど、まあ、今までもちゃんと祝っていたわけではないので
偉そうなことは言えない。
32年前、同じく6月に同じく86歳で亡くなった祖父(父の父)も
8月1日が誕生日だったのだが、
葬儀の時、お棺に入れてくれと祖母が出してきた祖父のへその緒の箱を、
母がひょいと裏返して吃驚、誕生日は6月6日だったか、9日だったか、
とにかく8月1日ではない日付が書いてあった。
(私も見せてもらったけれど、びっくりしているうちにお棺に収められ
焼いてしまったから、正確な日付は雲の上である。)
なるほど、祖父は獅子座というよりはふたご座だったな、と思って、
ちょっと親近感を強くしたのだった。
それはともかく。
父の七七忌をすませるとともに梅雨も明け、一気に暑さが増してから、
なんとなく体調がすぐれずにいた。
朝起きてから夕方くらいまで、背中や脚がなんとなく痛み、動くのが億劫、
食も進まず、かといって風邪の症状があるわけでもなく、
とりあえず痛み止めと栄養ドリンクを飲み、仕事に行くとだんだん元気になり、
夜は気分も良くなるのだけど、翌朝はまた腰や背中が痛む。
数日それが続き、ふと熱を測ってみたら、37.3度あった。
私の平熱は35.8度くらいである。夏とはいえ高すぎだ。
「風邪なんか引かないぞ」
とツイートしてみたりしたものの、なにか違う気もしていた。
熱が37.6度まで上がった日も家事をしてどっと汗をかいたら36.6度まで下がり、
夕方仕事をしながら、ひさしぶりに買ったスポーツドリンクを2本飲み干したら、
身体のモヤモヤ感が取れてきた気がしたところで、はたと気づいた。
もしかして、熱中症?
私は夜中に2度くらいは目を覚ますのだが、
目が覚めたらうがいをしてついでに水を一口含むようにしているのだけど、
寝ている間に脱水しているとすれば、ただの水を飲むのはかえって良くなかったのかも?
それで朝は熱が上がっていたのかも?
そこで水やお茶が中心だった水分補給をスポーツドリンク中心に変え、
夜中目が覚めた時もスポーツドリンクを飲むようにし、
「塩分足りないなあ」と思いつつも手が伸びずにいた梅干を意識して食べるように変えたら、
3日ほどでそれまでの不調が解消した。
昨日、かかりつけ医にこの話をしたら、
「お年寄りだったら死んでたわよ」
と言われた。
やっぱり。これが室内でなる熱中症というやつか。
立秋に向かって、一昨日くらいから風が変わった気がするけど、
まだしばらくは「猛暑」らしいので、みんな、気を付けようね。
亡くなった父の誕生日である。今年はもう、おめでとうを言う相手がいないのだと
改めて思うけど、まあ、今までもちゃんと祝っていたわけではないので
偉そうなことは言えない。
32年前、同じく6月に同じく86歳で亡くなった祖父(父の父)も
8月1日が誕生日だったのだが、
葬儀の時、お棺に入れてくれと祖母が出してきた祖父のへその緒の箱を、
母がひょいと裏返して吃驚、誕生日は6月6日だったか、9日だったか、
とにかく8月1日ではない日付が書いてあった。
(私も見せてもらったけれど、びっくりしているうちにお棺に収められ
焼いてしまったから、正確な日付は雲の上である。)
なるほど、祖父は獅子座というよりはふたご座だったな、と思って、
ちょっと親近感を強くしたのだった。
それはともかく。
父の七七忌をすませるとともに梅雨も明け、一気に暑さが増してから、
なんとなく体調がすぐれずにいた。
朝起きてから夕方くらいまで、背中や脚がなんとなく痛み、動くのが億劫、
食も進まず、かといって風邪の症状があるわけでもなく、
とりあえず痛み止めと栄養ドリンクを飲み、仕事に行くとだんだん元気になり、
夜は気分も良くなるのだけど、翌朝はまた腰や背中が痛む。
数日それが続き、ふと熱を測ってみたら、37.3度あった。
私の平熱は35.8度くらいである。夏とはいえ高すぎだ。
「風邪なんか引かないぞ」
とツイートしてみたりしたものの、なにか違う気もしていた。
熱が37.6度まで上がった日も家事をしてどっと汗をかいたら36.6度まで下がり、
夕方仕事をしながら、ひさしぶりに買ったスポーツドリンクを2本飲み干したら、
身体のモヤモヤ感が取れてきた気がしたところで、はたと気づいた。
もしかして、熱中症?
私は夜中に2度くらいは目を覚ますのだが、
目が覚めたらうがいをしてついでに水を一口含むようにしているのだけど、
寝ている間に脱水しているとすれば、ただの水を飲むのはかえって良くなかったのかも?
それで朝は熱が上がっていたのかも?
そこで水やお茶が中心だった水分補給をスポーツドリンク中心に変え、
夜中目が覚めた時もスポーツドリンクを飲むようにし、
「塩分足りないなあ」と思いつつも手が伸びずにいた梅干を意識して食べるように変えたら、
3日ほどでそれまでの不調が解消した。
昨日、かかりつけ医にこの話をしたら、
「お年寄りだったら死んでたわよ」
と言われた。
やっぱり。これが室内でなる熱中症というやつか。
立秋に向かって、一昨日くらいから風が変わった気がするけど、
まだしばらくは「猛暑」らしいので、みんな、気を付けようね。
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