2018年5月3日木曜日

La Folle Journée TOKYO 2018

(日本語は下にあります)
La Folle Journée TOKYO in an annual music event in which various short (45min.) concerts take place in multiple halls all day for 3 days so people can pick and enjoy different types of music in a single day.  I managed to hear one concert by Richard Galliano last year.  This year, with more free time at hand, I decided to spend a holiday there, and bought 3 tickets in advance:  violin and piano, i  Musici, and Richard Galliano.  There was a 3-hour interval after i Musici and I was going to take a break, visiting some free events.  But having heard violin and i Musici, I felt like hearing some wind instruments, so bought a ticket for Royal Northern Sinfonia (Lars Vogt conducting) to hear Haydn and Prokofiev symphonies. Galliano was giving an autograph session after his concert, so I bought his CD and lined up to get one on it.   Pity I can't show it to my husband any more. 
All the concerts were very good: professional and  beautiful.   I was reminded of the importance of practice.  On the train to come home, I was reading a novel about Mary Cassatt and Edgar Degas, and came across a section in which Degas was saying his paintings don't come spontaneously but they are results of hard work.  How appropriate it is to read this section today!
(photos in the Japanese section)

去年はリシャール・ガリアーノのコンサート一つ聞くので精一杯だった、ラ・フォルジュルネ。今年は時間があるので、三つコンサートのチケットを買っておいた。
ふた月も前にチケット買ったので、ガリアーノは覚えていたけど、あと2枚、何を買ったのかすっかり忘れている始末。買った頃はまだ、頭がぼーっとしていたしね。



ひとつ目はヴァイオリンとピアノ、プロコフィエフとラベルのソナタ。
アレクサンドラ・コヌノヴァ、マタン・ポラト、どちらも初めて聞いたけど、曲の理解の深さを感じさせるよい演奏だった。
ふたつ目はイ・ムジチ。以前聞いたのはもう10年くらい前か。だいぶメンバーも変わって、でも音色と息の合い方はやはり素晴らしい。アンコール2曲目で「夏」を疾走。イ・ムジチと言えば四季だから、だからこそその度に圧倒的でなければならず、そのプレッシャーを楽しむかのような演奏が身体に染みとおってきて満足だった。
 

ここで3時間のインターバルを入れて、無料コンサートや売店を冷やかすつもりだったのだけど、弦を聞いてなんだか管も聞きたくなったので、時間が合ってチケットがまだあれば、と売場に行ってみると、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアのコンサートがまだあったので列に並ぶ。開演時間が迫ってきてちょっと心配したけれど、このチケットだけ買う人は?と係りの人が前に呼んでくれたので、無事買うことができた。
このオーケストラのことは知らなかったけれど、ゲイツヘッドを拠点とするイギリス唯一の常設の室内オーケストラだそう。ハイドンとそれに倣ってプロコフィエフが書いた交響曲のプログラムだったのだが、ハイドンが鳴り始めたとき、行ったこともないイギリスに郷愁を感じさせる温もりのある音色だった。

ガリアーノのコンサートが始まった途端、ひとつしまったと思ったことがあった。
アコーディオン一本で広い会場なのでPAが入る、ということをすっかり忘れ、スピーカーに近いところに席を取ってしまっていたのだ。(尤も売り切れ間近だったから、そうそう選択肢があったわけでもないのだが。)ほかのコンサートが基本生音なので、失念していたので。出だし、けっこう音量上がっていたのでまいったなあ、と思ったのだけど、その後調節したのと、私としては聞こえのよくない右耳側にスピーカーだったので、じき気にならなくなった。曲目は自作にドビュッシーやルグラン、グラナドスなど。余裕があって隙がない、円熟の演奏だった。終演後、サイン会にも参加。購入したCDにサインをもらって握手もしてもらった。このひとはたぶん英語もスペイン語もイケるんだろうけど、ステージでアンコール紹介のときフランス語だったので、サインをしてもらうときに ”ici, s'il vous plait." と言ったら、”Vous parlez français." と返され、うっかり "Sí, un poco." と答えそうになり、二拍遅れてやっとのことで "seulement un peu." と言ったのだった。(^_^;)



それにしても、どの演奏者もこの裏には膨大な練習があるのだろうなあという弾きぶりで、やっぱり練習は大事だよなあ、と反省しつつ帰路の電車内で開いた本(といってもKindleだけど)で、ちょうどDegasがMary Cassattに、自分の作品は何もせず降ってきたりするものではなく、努力の賜物だと語っている箇所だったのは、あまりにもタイムリーで苦笑してしまった。

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