2017年7月5日水曜日

主治医の交代

夫の主治医が7月から交代した。

事の発端は、胃瘻交換を担当していたもうひとりの医師が、市の医師会の理事に選出されたこと。

以前、胃瘻交換後内視鏡での確認が必要となったとき
これまでの主治医は、自分の手に余るので胃瘻交換だけ別の医師に依頼したのだった。
(この医師も訪問診療の経験が豊富なのでうちとしてはいつも自動的にセカンドオピニオンがもらえるありがたい環境にあった。)

ところがこの先生が忙しくなってうちに来るのが難しくなり、主治医も自分ではできないので、ほかの人にまた頼みたいところだけれど、本来1医療機関で行うべきことなので、この際交代したい、と言ってきたのが、6月15日。
うちとしては、毎月胃瘻交換のために入院するという選択肢は考えていないので、交代はやむを得ないとして、きちんと引き継いで頂けるなら、と了承した。

5日後、引き受けてくれる先生が見つかりました、とメールが来たのだが、幾つか問題が。
 1)場所が隣の隣の区で遠い。
   主治医は時間的には自分と変わらない、と言うが、
   私の実家の近くなので、時間的距離も心理的距離もこちらはちゃんとわかっている。
   首都高やバイパスに繋がる、なにかあれば渋滞必至の道路を通ってくることもわかっている。
   その上て、やっぱりこの距離は訪問診療を受けるにはちょっと、という感じだ。
 
 2)訪問時間が、こちらの都合と全く合っていない
   ちゃんと相談してあったのに、あれはなんだったんだ!

 3)胃瘻交換では内視鏡は使用しない。
   え?それってダブル・スタンダードじゃないですか。
   自分は内視鏡必要だからできないと言っていながら、やらない人に引き継いじゃうの?

 4)胃瘻のタイプを変更したい。
   今までの交換過程でいろいろ試しながら今の良い状態までこぎつけたのに、
   簡単に「うちはこれです」って変えちゃうわけ?


訪問医には、訪問看護師や介護ヘルパーなどほかのスタッフとも連携してもらわなければいけないので、その点で一番気になったのは上の(1)だ。今うちに入っている訪問看護ステーションの長でありケアマネも兼任しているOさんは、区内の診療所・医師事情に詳しいので、彼女の話を聞いてみたいところ。とりあえず、(2)(3)(4)について返信しておくことにした。


翌日Oさんが来たとき話してみると、まず、今回の交代の話自体、Oさんも事前に聞かされておらず、一斉メールで初めて知った、とちょっと不満そうだった。
そして、別の区のクリニックとの連携にはやはり不安があるし、区内でよさそうなところはいくつかあるという。

我々利用者からすれば、近いところから探すのが当たり前だが、どうも主治医は胃瘻のことが念頭にあってそちらの条件からクリニックを探したのではないか。近隣を当たってダメだった、というわけではないのではないか、という気がしてきたので、そこは率直に話してみようと思っていたら、先に主治医からメールが来た。

先の候補のクリニックは、訪問時間が合わないし内視鏡は使わないつもりなので、受けてもらえないことになりました、というもの。ああ、よかった。
そこで、Oさんが情報を持っているので、先生には先生のつながりもあるでしょうけれど、参考にしてみてください、とお願いしたのが6月22日。

そうすぐには決まらないかと思ったのだけれど、24日にはうちからかなり近いところにあるクリニックが引き受けてくれることになったと連絡があった。ただ、私が一度外来で出向かなければならず、指定された曜日で一番早く行けるのが30日。果たしてそれで7月から交代になるのか、次月になるのかわからなかったのだが、蓋を開けてみれば今度のクリニックの方では、もう7月から担当するつもりで日程も決めていた。今までの主治医の訪問予定とちょっとずれるので、その間に不足するであろう処方薬の手当や医材の在庫確認など、いろいろ相談することもあってけっこう時間はかかったけれど、話はとてもしやすい先生なので、これからもうまくやっていけるだろう。

翌日には一度様子を見に来るといって、予定の訪問日とは別に来宅し夫とも顔合わせすることができた。この機会に薬局も今度のクリニックに近いところに替えることにした。医師にしても薬局にしても、それぞれの慣れたやり方というものがあるから、これまでとは違うことも出てきたり、先方に変えてもらうこともあったりしてしばらくは調整期間になるだろうけど、急な話であったにもかかわらず、まずまずの形に収まっていきそうで安心した。



0 件のコメント: