2016年8月3日水曜日

停電

私が天気の原稿を書くと当たらない

というジンクスがある。
「雨って書いてあるから当たらない方がいいからやってよ」
というデスクもいるくらい。。。

一昨日のニュースでは雷雨の原稿を書いていて、
北海道で大雨、このあと東日本、北日本では翌朝までところによって1時間80ミリの可能性も、という話だったのだけど、群馬県で記録された雨量の情報が追加されたために、「1時間80ミリ」のくだりはカットされたのだった。

午前3時、床に就こうという時に雨と雷がひどくなってきて、
「ああ、あれはカットしないでちゃんと注意喚起したほうがよかったのにな」
と思い出したときは、まだ雷雨は他人事だった。
それでも雷で停電すると困るので、少し起きていようかと思いながら眠ってしまった。

停電が困る、というのは夫の使っている呼吸器はバッテリーが内蔵されていないので、停電の場合は繋ぎ替える必要があるからだ。
バッテリー内蔵型の呼吸器はもちろん、ある。存在はしているし希望すれば使うことはできる。
しかし、我が家ではあえて使っていない。なぜか。
以前持ってきてもらって試したことがあるのだが、なにせ音がうるさいのだ。
音響メーカーでもある会社の製品とは思えないレベルの作動音。
要するに、彼らが「使用者」と考えているのは機械を操作する医療従事者のことであって、患者のQOLなんぞ二の次なのだろうと想像する。

午前5時20分。
聞きなれないアラーム音で目が覚めた。空気清浄機のパイロットランプが消えている。
停電!急いで階下に降る。いつも腰が痛くて起き上がるのに時間がかかるのに、こういう時はガバと起き上がれるのだから人間たいしたものである。
急いで呼吸器のケーブルを付け替えようとしたところで復旧。ほっと胸をなでおろす。夫の呼吸もすぐに落ち着いた。

しかし雷はまだ続いている。ぴかっとした瞬間にドドドドドと凄い音がしているから、安心できない。
30分ほど様子を見ながら、洗濯機のタイマーを設定し直したりして、ようやく遠ざかった感じがしたので、なんだか目が覚めてしまったけど、起きているのもしんどいので二階で横になる。

と6時直前、再びアラーム。
また急いで階段を駆け下りる。今度こそバッテリーの出番だ。すぐにケーブルを繋ぎ替える。
他にも電気を使っている器具はいろいろあるけれど、当面電源確保が必要なのは吸引器だ。
吸引器はスイッチボックスにつないで夫は足でスイッチを押して吸引を行っている。
スイッチボックスへの給電ケーブルをコンセントから抜き、ポータブル電源に繋ぎスイッチを入れる。これは初めてやってみたのだけれど、ちゃんと動作することを確認。よかった。

そうこうしているうちに停電も復旧すると思ったのにちっとも復旧しない。
スマホで調べてみると、停電しているのはうちの町内3丁目と2丁目、それに隣町の一部の計1000戸だけ。運が悪いのか。

以前聞いた話では給電系統には3系統有り、1本目がやられるとすぐ2本目が立ち上がるので、最初は一瞬の停電で気づかないこともあるくらい。2本目の時はもう少し時間が掛かり、3本目がやられると本当に修理が必要なので復旧に時間がかかる、という。
なるほど、それだな、と思った。

うちでは呼吸器を使っているので、停電の時には東電が発電機を持ってきてくれるように手配したと以前ケアマネが話していたのを夫を介して聞いていたのだが、具体的な手続きを聞いていなかったので実際どうなるのかわからないうちに今回の停電になってしまった。かれこれ30分停電が続いたところでケアマネに電話してみると、ちょうどいま東電から連絡があり、ただ今作業中でもうすぐ復旧するので発電機が来ることはない、という話だった。

呼吸器のバッテリーはたぶん2時間くらいは大丈夫だろうけれど、もし切れたらこれもポータブル電源の方に繋ぎ替える必要がある。ポータブル電源は使い方次第だけどまだ使ったことがないからどれだけもつかわからない。夫のそばに付き添いながら待つことさらに50分。
停電が始まってから1時間20分後、ようやく復旧した。

停電したら、ということは以前から考えていて、そのための準備をして頭の中でも何度もシミュレーションはしていたけれど、当座の対応としてはこの体制で乗り切ることができるとわかって良かった。しかし夫がひとりでいるときに起きてしまうと対応できないし、もちろん長時間の停電にはこれでは不十分なので家庭用蓄電設備を導入することも検討している。本当はこの雷の季節になる前に対応しておきたかったところだけれど、better late than never 近々手をつけることにしよう。

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