2013年4月11日木曜日

我が家の猫物語(3)ふーチャカの子育て

いつも連れ立ってごはんを食べに来ていたふーちゃんとチャカが、
ある日から別々に来るようになった。
ばらばらに、来てささっとごはんを食べてはいなくなる、
という日が数週間続いただろうか。

あるときふと見ると、玄関前に子猫の姿!
そーっと横の窓から覗き見。















どうやら、出産直後は交替で子猫のそばについていて、
片方ずつご飯を食べにきていたようだ。
子猫は3匹。しかし、いくら見てもどれがどっちの子かわからない。
子猫は両方からおっぱいをもらい、親猫はどの子も同じように世話をしている。

猫って共同育児するんだ

と知ったのはこのときだった。

そんなある日、台風の接近が予報されているというのに、
私が買い物に行って家に戻ると、
なんと5匹が雨を避けるように玄関ドアにはりついている。
我が家の玄関は西向きなので、台風になれば思い切り雨風が当たるのはみえている。
濡れてしまえば子猫はひどい風邪を引くだろう。これは命取りだ。

その日は夕方から実家に行くことになっていたので、
実家近くのペットショップに寄ってみると、
幸い頃合いの大きさの樹脂製ペットキャリーがイチキュッパで出ていたので、
「これぞ天の配剤」とばかりに即購入。

帰宅して、相変わらず雨宿りをしている猫たちを確認し、
早速ありあわせのビニール風呂敷などでキャリーの隙間をふさぎ、
中には新聞紙と梱包用のプチプチ、タオルを入れた。
玄関前には畳一畳ほどの土の部分があり、そこにはヒイラギの木が植えてあるのだが、
その根元にキャリー→猫小屋を設置。
無事に台風に濡れずに一晩を過ごすことができた。

かくして、ここがふーチャカ一家の根城となった。
(人はそれを、外猫というだろう)

子猫は勝手口のコンクリートの段差をジャンプできないだろうと、
玄関にごはんを出してやったり、まあ、なんだかんだと世話を焼いたおかげで、順調に成長し、
のちには勝手口からキッチンに入ってもりもりごはんを食べるまでに育つことになる。 (づつく)

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