media naranja スペイン語で伴侶のことをこう言う。
英語の better half と同じ意だ。
夫婦って、そういうものだと思う。
夫が難病になって、いろいろ手助けが必要になってきて、
公的サービスを使いながらも、ほとんどは私がやっている。
でもそれは、「自分以外の誰かの世話をする」という感覚とは全然違っている。
自分の右手を怪我した時に、それを左手でカバーするような、そんな感じ。
夫のケアについては、私はかなりうまくやっていると思うけれど、
同じように他の誰かのことを世話できるかというと、そんなことはないと思う。
夫だからうまくやれるのだ。
職場の後輩が
私、介護してもらうのならまじょりさんのような人にしてもらいたい
と言ってくれたが、それは買いかぶりだ。
あらゆる動作について介助が必要な人間と暮らす、というのは実際大変だ。
今まで、夫や妻の世話をしている人に対して、
もっと介護サービスとか使って楽をすればいいのに、
と思ったこともあるし、直接そう言ったこともある。
老老介護なら、なおさらだ。
けれど、自分がその立場になってみると、そういうことじゃない、とわかる。
自分が今やっていることを、他の誰かの方がうまくやれるとはとても思えないのだ。
夫婦というセットだから、ベストチームだから、こうしてやっていられるのだ。
じゃあ、そういう人たちがつぶれないようにするには、どういうサービスがあればいいのか、
と考えてみたけど、すぐには思い浮かばない。
自分のことだけで言えば、今までずっと夫がやってくれていた「ゴミ出し」
誰かしてくれると嬉しいなあ。。。
2 件のコメント:
時々、読ませていただいてます。
水元(ちょろ)です。
さいたま新都心のダンスパーティーに、お二人に連れて行ってもらってから、どれだけの時間が経ったのかと、驚いてしまいます。
私の周りでも。この病名を突然宣告され、あっというまに動けなくなった方が2人もいて、
この病気の怖さを感じますが、
並木さんの夫婦の在り方を
見習いたいです。いつかはどちらかにやってくる介護の時。(親を看るのが先だと思いますが)自然にしてあげられたら理想だと思えました
ちょろさん、
コメントありがとうございます。
身近に2人というのは多いですね。
10万人に2~3人という出現率でと言われてますから。
ネットなどで見ると、診断に行きあたるのに数年かかる人もあり、病状の進行も人によって違うので、それぞれ違う課題を抱えてしまうのが難しい所ですが、それでなくても人は一人ひとり、自分の人生ときちんと向き合っていくしかないのですから、病気だろうとなかろうと、同じなんだと思います。
ちょろさんも今できることを精いっぱい楽しんでくださいね。
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