今年の正月に、バッハのブランデンブルクを聞きたいな、と思ってかけたのをきっかけに、
朝は家にあるクラシックのCDを片端から聞いてきた。
「クラッシック」の中身は、グレゴリオ聖歌から高橋悠治まで、いろいろである。
大体、同じCDを2回聞くようにして、中には3回、4回と聞いたものもあるし、
1回でこれはもういいね、となったのもありで、大体160枚以上聞いた勘定になるが、
まだラックにはCDが残っている。
とりわけ印象深かったのは、アバド指揮、ポリーニ独奏,、ベルリン・フィルの
ベートーベンピアノ協奏曲
ライブ盤なのに、完成度が高く、何度でも聞きたい名盤だった。
我が家ではいま、ステレオを聞くのに最適の位置に夫のベッドを置いているのだが、
この第2番は、音に敏感な猫たちが夫の脚の間に陣取ってずっと聞いていたくらいだ。
CDの中には私がヴァイオリンのお手本用に購入したものもけっこうあり、
同じ曲が思いがけずあっちにもこっちにも入っていたりして、
聴き比べの楽しみもあった。
大晦日の今日巡ってきたのは、小澤征爾指揮、ベルリン・フィルの
チャイコフスキー 交響曲第5番と序曲1812年
このところヴァイオリンや室内楽が続いていたので、
しっかりしたオーケストラを聞けて気分が良かった。
「1812年」を聞きながら、「フランス人はこの曲をどう思うんだろうねえ」
などと夫と話しながら、ストレッチをしたり朝食の世話をしたり。
一昨年、昨年は、病気の進行で身体の可動範囲、呼吸の苦しさがどんどん変化し、
それに合わせて日常の動作もいろいろ工夫しなければならず、
「いつもこう」という手順が決まることはなく、数日~数週間でやり方が変わっていたが、
今年は年明けからベッド生活になったこともあり、また体調も安定していたので、
朝の時間の過ごし方も「ルーティン」と言えるようなものができ、
毎日こうして音楽を楽しむことができた1年だった。
この先どう変化していくのかは予想がつかないけれど、
なんとかまた迎えられそうな新しい年が、穏やかであって欲しいと思う、
2014年の大晦日である。
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