2018年9月28日金曜日

An early autumn drive 初秋のドライブ

We had many rainy days this month.  I took advantage of the first sunny day in 9 days to drive to Hakone to check on a land lot I inherited from my father.  I meant to go there in June, but dense fog forced me to turn around.
久しぶりの晴天を利用して、箱根までドライブ。父から相続した土地(原野)を年に一度くらいは見に行くことにしていて、6月に墓参りのあと行こうとしたものの濃霧に阻まれてかなわなかったので、日が短くならないうちに行くことにした。

 The sun's bright on waves.  日差しが水面にキラキラとまぶしい。

I paid a visit to our family grave in Yugawara as the anniversary of my mother's death comes in a few days.  The "Higan" week when people usually visit their family grave just ended a couple of days ago, so today was a quiet day. 
母の命日も近いので、きょうも湯河原で墓参していくことにする。
お彼岸の直後なので、お寺は森閑としていてよかった。

Then I drove to Lake Ashinoko in Hakone to have lunch at a lakeside cafe I once visited with my late husband.  The reflection of the sun on the lake was beautiful here, too.
奥湯河原を抜けて芦ノ湖へ。以前夫と立ち寄ったことのあるティールームで昼食。ここでも湖面に日差しがキラキラと美しい。

 




After checking on  the land lot, I drove to the other side of Hakone to stop by at an big outlet park in Gotemba.  I meant to take a photo of Mt. Fuji on the way, but missed the spot to pull over.  Instead, I took a photo of view on the bridge at the park where dragonflies were swarming.  Like many other shopping districts across Japan, 80 percent of the shoppers were Chinese.
「原野」にすすきでもあれば切ってきて家に飾ろうかと思ったけれど、未舗装道路を苦労して通って行ってみたそこは木が茂りすぎてすすきなんかありゃしない。早々に引き上げて御殿場アウトレットへ。途中富士山の写真を撮ろうと思っていたのだけど、ベストスポットのふじみ茶屋の看板を見落として通り過ぎてしまい断念。アウトレット内の橋の上にトンボが群れをなしていたのを代わりに撮ったけど、よくわかんないな。
 

I was hoping to buy some shoes, but couldn't find anything appealing, so I had some cafe mocha, bought a pair of sandals to wear on my balcony, and went home.
広いアウトレットを一回りしたけど、格別欲しいものもなく、カフェモカを飲んで、ベランダ用のサンダルだけ買って帰る。東名は集中工事で渋滞したけど、まずまずの初秋のドライブだった。




2018年9月15日土曜日

書くことと見ることと

神奈川近代文学館で開かれている「石井桃子展」。
横浜美術館の「モネ それからの100年」。
夏休み期間は混むからそのあとで、と思っていたら
どちらも24日で終わってしまうではないか!
と気づいたのは先週末のこと。
慌てて調べたら、文学館は17時まで、美術館は18時まで。
ただし、美術館のほうは金曜と土曜は20:30までの日がある!
14日午後、かかりつけ医に行ったあと二つともやっつけることにした。

かかりつけがちょっと混んでいたので、文学館に着いたのは15時すぎ。


10年前に101歳で没した翻訳家・作家、石井桃子が本を読むことのよろこびと大切さを子どもに伝えてきた生涯を追った展示。
入り口に唯一の撮影スポット。


この人のことは、名前と「クマのプーさん」の翻訳をした、ということくらいしか知らなかったけれど、1907年~2008年という、まさに20世紀という時代に一定の環境を与えられた女性だったからこそのしなやかな生き方に、ちょっと圧倒された。「書く人」だったからということもあるだろうけれど、高度成長期以前まではみんな手紙で連絡をしていたから、たくさん手紙のやり取りがあって、それらが保存されていることで文字に現れる書き手の心や置かれた状況も伝わってきて、やっぱり手紙って大事なあ、と思った。しっかし、細かい字でいっぱい書いてること!

1時間ほどかけて展示を見た後は、元町に下りて一休み。
甘いものはできるだけ避けているのだけど、目の前に出現したパンケーキ屋があまりにおいしそうだったので、「甘くてもいっか」と入ってみたら、お食事パンケーキもあったので、サーモンとアボカドのパンケーキを注文。出てきたら全粒粉パンケーキだったので、嬉しかった。味のバランスもよく、満足。


小一時間後、今度は横浜美術館へ。

モネの絵画と後代の作家の作品(絵画・版画・写真・映像)を並べて展示することで、モネが追求した世界がどう受け継がれてきたかを浮き彫りにする展示。


正直そんなに期待はしていなかったのだけど、後代、特に現代の作家の作品をこんなに興味深く見ることができたのは初めてと思えるほど、よく工夫された展示だった。
こういうダイナミックなアイデアは、横浜美術館らしいところ。
少し前にメアリー・カサットとドガのことを書いた小説を読んで、印象派とサロン、モネの立場などのこともちょっとは予備知識があったので、その辺りの説明にはうんうん、とうなづく。

モネがジヴェルニーで日がな水練の池を見つめ、変化する光をキャンバスに捉えようとし続けたことは、その数々の(いったい幾つあるんだ?)「睡蓮」を見ればわかることだけど、後代の作家たちもさまざまな手法を使って、同じように光を捉えキャンバスー或いは別の素材ーに留めようとしてきたのだ、そもそも絵画をはじめとする視覚芸術とはそういうものだったのだと気づかされ、一点だけ別なところでポンと見せられたら「?」だったかもしれない作品からも、光が放たれているのをきちんと見て取ることができた。自分の視覚にそういう部分があったことを改めて発見したような、そんな気分で美術館を後にした。

みなとみらい線に乗って辺りを見回すと、さっきまで刺激を受けていた部分と違う視覚を使っている自分に気づく。ああ、普段はこんな風に「見て」いるんだな、と思う。「見る」と言う行為は光を捉えることなのに、そのことを忘れて「見た」気になっていることがずいぶんあるのだと改めて思う。モネのように、自然の中に身を置いて、「見る」ことを忘れないようにしたいものだ。

2018年9月3日月曜日

An afternoon at the port of Yokohama 港ヨコハマの午後



Japan's Icebreaker Shirase, which is used in expeditions to the Antarctic, was shown to public over the weekend.

自衛隊の砕氷船しらせが大桟橋で公開されるというので行ってきた。(いや、初代しらせは確か「南極観測船」と呼ばれていて、今のが砕氷船だということも、所属が自衛隊だということも、ここで初めて気づいたのだった。(^_^;))



Example of its mission.  Scientists' room.  Barber.
船内展示。調査員居室。床屋もある。
     Hangar for 3 helicopters.
     格納庫。ヘリ3機収容する。

     Explanation of observation system.
     観測システムの説明。うちの会社の機器も載ってる。


     Helm position.
     操舵席。

     View from the deck.
     この高さからベイ・ブリッジ、つばさ橋はなかなか見られない。


On my way back, I stopped at the Yokohama Archives of History to check on its current special exhibit on Yokohama at the time of the Meiji Restoration.  It was very informative and intriguing.
帰りがけ、開港資料館に寄って、「戊辰の横浜」展をチェック。
外国公館の存在が、横浜を当時「日本で一番安全な場所」にしたこと、そのために横浜がになった役割、など興味深い情報とともに、改めてあの大革命が1年足らずの間に起きたことだったという時代の変化の速さに驚かされた。
大河ドラマがまさにここに差し掛かるタイミングでこの展示が見られたのはよかった。


2018年9月2日日曜日

次の季節へ

この5日間は車を出さなかった。
外出しなかったわけではなく、先週後半仕事を入れていなかったのと、外出先と目的が車でない方が都合がよかっただけなのだけど、この夏は暑かったこともあって、近所の買い物でも車で出ていたから、こんなに車に乗らなかったのも珍しい。
車にばかり乗っていると、バス、電車で出掛けるなんてあーめんどくさい、と思うけれど、連日公共交通機関で出かけてしまうと、それなりに慣れてしまうから不思議。

先週は、月曜日に相続税の申告書を税務署に出した。申告書は自分で作成した、というと何人かの人に驚かれた。私は30年も自分の青色申告をやっているから、税務署の書式の読み方書き方の要領というのはなんとなくわかっているし、最初に税務署で話を聞いて、そのあと出てきた疑問は税理士会の無料相談と税務署の電話相談で解決し、できそうだったので2回の週末を潰すくらいでやっつけた。間違っていれば、また直せばいいだけの話だろうし、とりあえず終わってよかった。

水曜日は脳神経外科に行った。母のくも膜下出血を含めその親兄姉、みんな脳血管系の疾患をやっているので、一度検査しなければとずっと思っていたけれどできずにいたのだ。最初は脳ドックとやらに行こうかと思ったのだけど、そうだ、私には耳鳴りと頭痛という症状があるのだから、普通に受診できるし、そのほうが数万円の費用をかけることもない、と気づき、区内のわりと評判のいいクリニックに行ってみたら、頚動脈エコー、頭部MRI、頭部X線、とやってくれた。噂に違わず「グワーングワーン、ゴンゴンゴンゴン」とやかましいMRIだったのに、うっかり寝落ちしてしまい、「何かあったら握ってくださいね」と渡されていたボール状のコールボタンをギュッとしそうになり、ちょっと慌てた。検査の結果は、格段の問題なく、食事と運動はきをつけましょうね、という程度で安心した。

木曜日は、不動産登記の依頼の打ち合わせで司法書士の事務所に行ったついでに、近くの銀行窓口で金利がちょっと優遇される「相続定期預金」を作り、その足で映画「オーケストラ・クラス」を見に恵比寿ガーデンプレイスへ。本当はそのあとミロンガに寄るつもりで靴を持って出かけたのだけど、映画を見たらすぐ帰ってヴァイオリンの練習をしたくなり、直帰。復帰した職場オケの演奏会が1月に予定されており、9月半ばから練習が始まるのだけど、全然弾ける気がしない。。。どうなることやら。

これで税務署からなにも言ってこなくて、登記がすめば、事務的なことがらは終わったことになる。この夏はあまりに暑すぎて、家にいる時間があっても片付けなんかする気にならず、まだやることがほかにあるのを言い訳にしてきたけど、それも終わったことだし少し方向転換をするときかもしれない。

10日ほど前、夢を見た。
夫とミロンガにでも行った帰りか、東海道線の下り電車に乗っている。
それぞれスマホを見ていて、ふと気づくと駅に停車してドアが閉まるところ。
そこは実家の最寄駅で、いつの間にか外は暗く、夫の姿はない。
電車が発車し、「降り損ないました」と夫にメールしようとして、
ああ、そうだ、メールしても家にあるスマホに届いたのを自分が見るだけじゃん、
と思い、そうなんだ、私はひとりでこの電車に乗っていくんだった、
どこまで行くかわからないけど、ひとりで行くんだった、と思ったところで
目が覚めた。
ようやく、夫は手の届かない遠いところに行ってしまったんだ、
と納得したような、諦めがついたような、そんな気分だった。

夫のために自分がやったこと、やりそこなったこと、に対する後悔は
1グラムも1ミリも減ることはないし、それらを思うとやっぱり泣いてしまうから、
「忘れない、思い出さない」でやっていくしかないのだけど、
「思い出さない」ことに後ろめたさを感じることはない、と思い切れそうな気がした。

そんな夢と、現実のひとつの区切りが重なったのは、偶然ではないだろう。
暑かった夏も、虫の声響く秋へと移っている。私も次の季節へ。

(写真は、たまたま寄ったデパートで夫が好きだったミッフィーの特設売り場ができていたのでつい撮ったもの。)