もう日付が変わってしまったのだけど、3月5日は「灰の水曜日」だった。
これは、カトリックやプロテスタントなど西方教会で守られている日で、
レントが始まる日でもある。
レントとは、イエスが宣教を始める前、荒れ野で40日過ごし悪魔に試されたりしたのに倣って
信徒が、イースターの前に40日間悔い改めのときをもつ、その期節を指すのだが、
イースター=復活祭は、イエス・キリストが十字架に架かって三日目に復活したことを記念する祝日だが、この日付は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なので、毎年変わる。
従ってレントの始まりも毎年変わる。
また、40日間の中に日曜日は含まないので、水曜日から始まることになり、
その日には、悔い改めのしるしとして灰を額に付けるので「灰の水曜日」という。
この灰は、かまどの灰とかではなくて、前の年の「棕櫚の主日」(イースターの前週の日曜日)
の礼拝に使った棕櫚の葉を燃やすのが慣例。
「棕櫚の主日」の由来はといえば、エルサレムの都にやってきたイエスを、
新しい王だと喜んだ民衆が棕櫚の葉を振って歓迎した、という聖書の記事にある。
とまあ、なんだかややこしいような背景なのだけど、
要するにキリスト教徒はこの時期、どんちゃん騒いだりせず、内省的に過ごすとされていて、
だからこそ、その前に思いっきり騒ごうぜ、というのが、カーニバルなのだ。
それを考えると、別の時期に日本で「カーニバル」をやられると、違和感がある。
私のアメリカの教会では、毎年この時期に合わせて、
みんなが共通のテーマで瞑想したり考えたりするための小冊子を作っている。
去年はうっかりして逃してしまったのだけど、それ以外はずっと皆勤賞で私も原稿を書いてきた。
今年のテーマは What awakens hope in you? だったので、
以前このブログでも書いたTenemos Esperanza のことを書いた。
さて、かの地も日付が変わって水曜日になったから、
そろそろ電子版が届くかな。
故I 牧師が作って下さった棕櫚の葉の十字架
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