さて、「義経」の猫たちは、早めに目薬をつけたおかげで顔もきれいになり、
風邪をひくようすもなく元気に育っていた。
見返り美人の静
弁慶
きさんた
また具合の悪い子が出て保護しなければならなくなったら・・・
という心配がひとまずなくなって、ほっとした私たちは、
としとさのすけをペットシッターさんに託し、10日間のブエノスの旅に出発した。
2005年8月である。
地球の裏側まで行ってしまえば、心配しても仕方のないこと、
なんとか猫たちも留守番しているだろうとは思ったが、
帰ってきたとき、二匹はソファの上でじゃれあっていて、
こちらを見ると、「なんだ~帰ってきたの~」と顔を向けただけ。
擦り寄ってくることもなく、拍子抜けだった。
やはり二匹いっしょで自宅で過ごせたことがよかったのだろう。
帰宅から10日後、いつものように外猫にごはんをやろうと勝手口を開けたところ、
「ただいま~」と静が飛び込んできた。なに?
今まで家の中に入れたことがなかったのに、当たり前の顔をして、
ずんずんリビングに入っていく。外ではみいみちゃんが、な~おんと呼んでいる。
静を捕まえて、ほら、お母さん呼んでるよ、と勝手口に座らせても、
回れ右をしてまた室内へ。え~?!
「静ちゃん、なんなの?うちの子になるの?」
(=^・^=)「そうよ」
「うちの子になったら、もう二度と外には出さないよ。いいの?」
(=^・^=)「いいもーん、あたし、お外嫌い。」
「お母さんともお別れだよ、いいの?」
(=^・^=)「いいもーん、ここにはおもちゃもあるし~。あなたあたしのこと好きでしょ?」
「う、いたいところを・・・」
そう、私は静がかわいくて仕方がなかった。
しかし、かわいいというだけで猫を増やすつもりはなかったし、
その余裕もないと思っていた。
だが、その私の心を静は感じ取って、見事入り込んできたのだ。
とりあえず、その夜は静をケージに閉じ込めて泊まらせる。
最初はミーミーと鳴いていたが、夜中に私がトイレに起きた時に見ると、
お腹を見せて爆睡していた。
以来、静は一度を除いて我が家を出ることなく今日に至る・・・
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ちなみに、新しい猫が増えるときは、新参者の方をケージなどに隔離して、
徐々に慣らすのが正しいやり方で、逆はけんかの元になるそうだ。
静をケージに入れたときは、静が何をしでかすかわからないのでそうしたのだが、
図らずも正しい選択をしたようだ。(*^^)v
このおかげで、としぞうとさのすけが先で、そこに静が入れてもらった、
という認識が猫たちの間にもできたようだ。
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