始めのうちは、お腹をこわしたりなんだかんだ、病院に行くことが多かったが
二匹仲良く成長していった。
目が悪いせいか、高いところに飛び乗って悪さをするということもなかった。
実家で飼っていた猫は、普段から食事のときに誰かしらの膝の上に乗り、
刺身の切れ端などわけてもらっていたから、お膳のものやキッチンのカウンターのものを
盗み取ったりするので目が離せなかった。
そうならないために、うちでは、猫の食べ物とヒトの食べ物ははっきり分け、
私たちの食事の間は猫を構わない、というルールにした。
おかげで、うちの猫たちは、今でもお膳のものを取ったりしない。
二匹でいると、こちらが一緒に遊んでやらなくても大丈夫だったのは助かった。
秋に義母の実家のある鹿児島へ二泊で出かけたときは、
獣医さんに紹介してもらった家事サービスの会社でペットの世話もやっているところに
留守中の世話を頼み、問題なく過ごすことが出来た。
年が明け、大河ドラマも「義経」になった年の春、
相変わらずごはんをもらいに来ていたみいみちゃんのお腹がまた大きくなっていった。
またうちの小屋で出産するのだろうか、どんな子が生まれるのだろうか、
と戦々恐々としていたら、いっときしばらく姿が見えなくなった、と思ったら、
お腹がぺちゃんこになって、またごはんを食べに来るようになった。
子猫の姿は、ない。
だめだったのかなあ、と夫と話しつつ、
うちで産まないでよかった、とちょっとほっとしていたのだが、
6月初め、声がするので勝手口を開けてみると、みいみちゃんに続いて
黒虎、茶虎、雉虎の三匹の子猫が一列に歩いてきた!
みいみちゃんときたら、
「こんなんできましたけど~?」と得意顔。
生後3~4週だろうか、三匹ともとしたちよりきれいでしっかりしている。
黒虎と雉虎は目やにをつけていたが、茶虎はきれいなものだ。
その分皆すばしこく、なかなかつかまらない。
やっと黒虎と雉虎をつかまえて、目薬をつける。
黒はオス、雉はメスと確認したので、それぞれ弁慶、静、と名づけ、
茶虎は「義経」というほど美形ではなかったので、「きさんた」になった。
前年の総司といい、今回の義経といい、美形がいつも欠番の我が家であった。
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