2016年10月23日日曜日

蓄電池

夫の呼吸器には内蔵バッテリーがないので、停電になると困る、
というのは以前のブログに書いた。

バッテリ内蔵機種の静音化はいつまでたっても実現しそうにないし、
呼吸器以外にも吸引器や電動ベッドなど、電源を確保しないといけないものはあるので、
家庭用蓄電設備を付けることを以前から考えていたものの
伝手やとっかかりがないまま、手つかずでいた。

先の停電をきっかけに、やっぱり早急につけたほうがよい、ということになり、
九州でこうした設備の仕事に携わっていた友人に、こちらの業者さんを紹介してもらうことに。

お盆休み明けにメーカーさんから連絡をもらい、双方の都合が合って話ができたのが9月に入ってから。実際の設置は販売業者さんになるため、手配をお願いしたものの、通常頼んでいるところには、杓子定規に「医療機器につなぐものは請け負えない」と言われたそうで、個人的な知り合いの電器屋さんを連れてきてくれた。

うちは平日はナースやヘルパーが出入りしていて、夫の身の回りでいろいろやっているので、工事はどうしても週末で、ということになり、先週末の土日で設置工事、昨日22日土曜日で機器の設定をしてもらい、ようやく稼働するようになった。

うちでつけたのはこれ。

 
 
 
電力会社から買った電気を蓄電池に貯め、停電になったときは夫のいるリビングへの供給ラインがこの蓄電池からの給電に自動的に切り替わる設定にしてもらった。容量は8.4kwh。
うちの場合は、長期停電になる場合には東電が発電機を持ってきてくれることになっているので、何日間もこれでしのごうとは思っていないから、このくらいで大丈夫かと思っているのだけれど。
 
蓄電システムを太陽光発電と組み合わせて、貯める電気は太陽光で賄ってということもできるが、
うちは屋根の形状からちょっと難しかったのと、それ以前に太陽光パネルの廃棄物としての問題が気になるので、それはやらずに蓄電池だけにした。(発電して余った電気を電力会社に売って設備投資の元をとる、という考え方はもはや現実的でない。)
 
最初のメーカーさんのざっくりした話では、容量4.2kwhで150~200万、8.4にすると250~300万、ということだったけれど、最終的には190万ほどで収まった。(まだ払ってないけど)。
少し前から点かなくなっていた外階段のセンサーライトもついでに見てもらったら球切れだったというので、これもサービスで替えてもらったし、ちょっとお得感 (*゚▽゚*)
 
いやいや、そんなことより、「留守中、停電になったら・・・」の不安から解放されたのがよかった。
台風などの天災だけでなく、最近あったケーブル火災などでも停電になりうることがわかったところだったので、このタイミングで工事ができたのは幸いだった。
 
きょうはちょうどドクターにメールを送る日だったので、このことも報告したら、
「うちでも検討してるので、今度教えてください」だって。 おやおや(´・_・`)

2016年10月6日木曜日

Seamount 海山

I got an e-mail from my brother-in-law last week, saying that the Japan Coast Guard notified him that a newly found seamount north of Minami Torishima Island, which is the southernmost island of Japan, has been named after my father.  Well, it's not his full name, but only his last name, so the sea mout has got my maiden name.

Dad ran an oceanographic instrument maker that was founded by my grandfather and is now run by my brother-in-law.  The Japan Coast Guard was one of the firm's main customers.  My father was not a scholar or inventor himself, but he took part in various oceanology-related societies, and apparently was intent on meeting customers' requests in providing instruments.  I suspect somebody who knew my father's years of contribution to the field happened to be in the right position now, and took the oppportunity to name this seamount after him. 
It's very fortunate, and is a great honor especially after hearing that this is the first --- and probably the last--- case that the name of someone who's not a scholar has been chosen.

Dad only had us three daughters and no son.  My elder sister and I got married and took our husband's name, and my younger sister is not married with no child.  So, I was thinking that our family name will be lost after our generation.   But now I know that Dad's name will live with a mountain standing in deep waters in the Pacific.  It gives me a relief and a sense of happiness.



先日義兄からメールが来た。
海上保安庁から連絡があり、調査業務の一環で南鳥島北部で発見した海山に父の名前がつくことが決まった、ということだった。今後海底地形の名称を検討する海外で開催される委員会で決議されれば、国際的に承認される運びとなる、とのこと。

父は去年亡くなるまで、祖父が興し今は義兄が継いでいる海洋測器メーカーを経営していて、海上保安庁はじめ海洋調査に関わる内外の様々な機関を顧客としていた。父自身は学者でも発明家でもなかったものの、いくつもの学会に顔を出し、調査研究に携わる人たちが何を求めているかを知り、人々を結びつけ、機器を提供することでこの分野に貢献しようと努めてきたのだと思う。
海山に学者や機関ではなく一般人の名前が付くというのは、父が初めてで、おそらく最後だろうという話で、そうなったのも、父のこれまでの努力を知る人がいまそういうポジションにいてくれたというタイミングだったのではないか、と想像するのだが、背景がどうあれ喜ばしいことに変わりはない。

最近なにかにつけ「レガシー」ということが言われるけれど、人がそこにいた証としてもっともわかりやすいのは子どもだと思う。父には姉妹しかおらず、自分の子どもも私たち姉妹だけなので、残念ながら父の名もこの代で終わり、と思っていたけれど、海山命名のおかげで遠い南の海の底ではあるけれど、これからも生き続けることになり、ちょっとホッとして、嬉しく誇らしいニュースだった。