The opportunity has now come around as Tokyo National Museum is now holding an exhibition, The Great Terracotta Army of the First Emperor of China.
There were 9 real terracotta warriors accompanied by many replicas, and each one was awsome. The scale of the army only shows how powerful the first Emperor was. Still, the empire collapsed only 3 years after the Emperor's death. It only suggests that what we believe as "power" is not actually so lasting.
秦の始皇帝の陵墓の近くで兵馬俑が発見されたのが1974年。当時は本当にびっくりしたものだけど、以来発掘が進むごとにニュースに取り上げられ、特別番組も組まれていたので、「兵馬俑」と言われても「ああ、あれね」というくらいよく知られたものになっている。
昨秋から東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑」展が開かれていると聞いても、特に気にしていなかったのだけど、年明けくらいになって「そういえば直接見たことはないよね、見てみたいな」と思うようになった。
寒さもちょっと緩んだ今日、久しぶりの上野へ。
公園口を降りると正面に文化会館、という景色は変わっていなくてホッとする。
(すぐ横のカップルが「あれ、公園口なのに公園じゃないじゃん!」と言っている。
いや、あの、上野公園というのはこのお山全体だからね。。。)
会場は奥の平成館
展示は秦王朝の軌跡、始皇帝の実像、始皇帝が夢見た「永遠の世界」、の三部構成。
お目当ての兵馬俑は第三部だけど、第一部の「秦王朝の軌跡」が興味深かった。
小国だった秦が戦国時代を経て統一国家を築いていく中で、異なる民族の異なる文化を秦の一部にしていく様子が、発掘された道具類からわかるのだ。
長い中国の歴史の中で、こうした営みが繰り返され、芸術や文化も練り上げられてきたのだなあ、と思うと、地続きで他の民族とのぶつかり合いをほとんど経験せずに来た日本との違いをつくづく感じるのだ。
さて、兵馬俑。
本物は9体。多くのレプリカと馬車2台のレプリカも来ていて、なかなか迫力のあるものだった。
一体一体顔も違う、とは聞いていたけれど、本当の軍隊同様、様々な階級、役割の人がいて、(雑技師までいるのだ!)それぞれの装束、髪型、持ち道具、靴の紐まで細かく再現されていて、いったいどれほどの権力がこんな仕事を可能にするのだろうと思わせるスケールだ。なにせ、8000体以上というのだから。
展示の終わりにある撮影コーナーはこんな感じ。
しかし、これほどの秦の帝国も、始皇帝が死んで3年で崩壊したのだという。
人間が頼みにする「力」とはしょせんそんなものなのだ。