ソチ五輪たけなわである。
こういう時、よく耳にするフレーズに
「練習通りに本番でできれば」
というのがある。
これを聞くと思い出すのが、もう何年も前のことになるが、
ロス五輪金メダリストの森末慎二さんがラジオで話していたことだ。
森末さんによると、本番で上がらない人間はいない。
自覚的にははぜーんぜん上がっていなくても、
身体はいつもと違う雰囲気に敏感に反応してしまうものなのだそうだ。
体操の場合だと、鉄棒で回転するとどこかに飛んで行きそうになるほど
力が出てしまったりする。
その状態で、普段通りの演技などできるわけがないのだ、という。
なら、どうするか?
本番で練習のようにやるのではなく、
練習から本番のようにやっておく、
というのだ。
これは実はすごく難しいことだと思う。
特にオリンピックのように特殊な舞台がどんな環境になるか想像するのは困難だろう。
それでも今は昔に比べて情報量は豊富だし環境作りの手段も増えた。
ほんばんに弱い日本人選手をつかまえて、メンタル、メンタル言うだけでなく、
もっともっと戦略的にサポートしてあげればいいのにな。
なんにせよ、この後試合のある選手たちが、悔いのない戦いができますように。
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