私が学校に行っていた時代は、まさに冷戦時代であり、
日本はとにかくアメリカこそがよい国だという教育をしていたから
キューバについては否定的なことばかり聞かされ、それを鵜呑みにして大人になった。
タンゴを聞くようになって、アルゼンチンやチェ・ゲバラを経由して中南米側からの視点を得ると、
今まで聞かされていたことがいかに偏っていたか、自分がいかに浅はかだったか気づかされた。
医療や教育を無料にするなどの施策が人々を「貧しく」してきたかもしれないが、
今、グローバル化という名のアメリカ化がもたらす「豊かさ」に疑問符が灯るとき、
果たして本当の豊かさとは何か、私たちの国はなにか間違っていないのか、
問うべき時なのだと思う。
この日にカストロさんが亡くなるなんて予想もしていなかったけれど、
昨日は我が家でいつもの餃子の仲間と「手巻きタコスパーティー」の日だった。
「ラテン成分が不足している」とK氏が言ったことから始まったものの、
途中たこ焼き会になりそうになり、なんとか軌道修正してタコスに。
とはいえ、キューバやメキシコに行ったことがあるメンバーもいるものの、
メキシコ料理すらろくに食べたことがないひとが過半の中で(私もそのひとり)
分担して食材を準備、持ち寄ったのでほとんど闇鍋状態で開催。
ラテンなのでやっぱりコロナビール。(撮影K氏)
瓶にささっているのは黄色いけどライム。この国産ライム、なかなかジューシーだった。
タコスの皮、tortillaはアマゾンでポチっとした。(同じくK氏撮影)
野菜スティックとディップは、ラテンかどうかわからないけど野菜が食べたいので作成。
手前のsalsa rojaは「料理は苦手」なバレリーナ製。(美味でした)
鶏肉はゆでたものとスモークチキンを用意。
牛肉は指示通り塩コショウで炒めただけ。
トランペット吹き製作の豚肉は二種類。どちらも手間かかかっててこれも美味でした。
右は「cevicheのようなもの」。
オーソドックスなレシピが見つからず、レモン汁ライム汁の量も、入れるべきハーブもまちまち、唐辛子はどの程度入れるのか、謎だらけだったので、とりあえずタコを2パック買い、それに見合う量の鯛を購入。まさに目分量でレモンとライムを絞り、たまねぎとトマト、コリアンダーと塩と投入。青唐辛子は種を念入りに取り除いて恐る恐る一本だけ。(だって辛すぎたら困るし)。
そんな感じでてきとーに作ったのに、けっこう美味しく出来てホッとしたのだった。
バレリーナ調達の立派なチョリソー
ミロンゲーラ・ビオリニスタ製作のsalsa mexicana y chimichurri も到着して賑やかに。
salsa mexicanaはguacamoleにもなってこんな風に。(Tちゃん自作、撮影)
闇タコスパーティー、なかなか美味しく楽しい夕べだった。
さあ、次回はどこの国の料理になることやら。