親の家に住んでいたころは、障子張りは私の仕事だった。
小学生のころははがして枠を洗うところまで、紙は母が張っていたが、
中学くらいからは見て覚えたやり方で、一人で全部やっていた。
思い返せば、はがすタイミングも自分の好きなときにやって、母が夜遅く張る羽目になったり、
糊を煮ていてなべを焦がしたりしたこともあったけれど、
母にそれで小言を言われたことはなかった気がする。
今の家には和室は一間。ベランダ側の大きな窓2枚と、裏に面した腰高窓2枚だから、
大したことはない。手順も慣れているから、やろうと思えばすぐなのだけれど、
夫の病気のこともあり、時間がなく、おととし、去年と、年末の張替えはできなかった。
そうこうしている内に、腰高窓の一マスがぺらぺらと浮いてきて、
いよいよまずいことになってきたので、いよいよ張り替えることにして障子紙と糊を買ってきた。
梅雨明け前の涼しいうちにさっさとやっておけばよかったのだが、
なかなか時間が取れないままに先週になり、
金曜日に決行することに決めた。
朝起きると、猛暑。
和室にエアコンはない。張った障子に汗が落ちては元も子もない。
さらに、リビングから運び込んだテーブルやら、夫が使っていた風呂用の椅子やら、
所狭しと物が置かれていて、張り替えるスペースも、厳しい。
やめようか、と、一瞬思ったけれど、
腰高窓だけ何とかやってみることにした。
二階の踊り場に新聞紙を敷き、はがし始めて気づいた。
そうだ、昔どおりに一段ずつ張り替える方式にすれば、
立て掛けるスペースがあれば張れるのだった。
しかし、既に一枚ものの紙を買ってあるし、何と言っても手間が少なくて楽だ。
これでいくしかない。
和室に置かれたものを寄せて、なんとか枠を寝かせるスペースを作って作業。
テープで紙を仮止めしてから糊を置き、一気に張る。
2枚目のとき、張る段になって仮止めのふちを引っ掛けてしまい、やり直しになったけれど、
なんとか完成。
結構手際よくできたので、勢いで大きいほうもやろうかと思ったけれど、
この暑さの中無理は禁物。もう少し涼しい日に送ることにして、
ぺらぺらが解消されたことでよしとした。
以前うっかり閉じ込めた静の爪あとがついたほうは、いつやろうかな。。。
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