2018年1月17日水曜日

1月17日

午前5時46分。
あの日と同じように、私は暖かい布団でぬくぬくしていた。
ごめんなさい。

でも、あの日のことは忘れない。
情報が入るにつれて被害はどんどん拡大していった。
19時ニュースは長田地区の空撮で始まった。
まだ炎が上がっていることに息を呑んだ。
この下にも大勢の人がいる。
胸が締め付けられる思いをこらえながらの放送だった。

あの日を体験した人たちから聞いたことも、忘れない。
我が家の中はめちゃくちゃになりながらも
家族の無事を確認してすぐに街に飛び出したベテランアナウンサー。
情報が得られず困っている外国人を助ける活動を始めた人。
大混乱の避難所で感じた不安を語ってくれた人。

ボランティアを組織する術も少なかった23年前。
あの日、そしてそれに続く日々のあなたたちの経験が、
私たちに多くのことを教えてくれた。
そして、その後の災害の度にこの国の備えは改善、強化されてきた。
ありがとう。

神戸を訪れることができたのは、やっと6年前のこと。
モニュメントに刻まれた名前と燃やされ続ける光を
忘れない。